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2017.09.15

騒音が男性不妊の原因に!?気をつけるべき騒音レベルとは

「夜間の騒音は睡眠障害を招くだけ……」と思っていませんか? しかし、騒音はさまざまな病気を引き起こす恐れがあるだけでなく、男性不妊の原因になることが明らかになっているのです。 どのような研究結果が報告されているのか、気をつけるべき騒音のレベルとあわせて詳しく見ていきましょう。

騒音が男性不妊の原因になる!

韓国・ソウル大学校医学部予防医学の研究チームは、韓国人男性20歳~59歳、20万6,492人の健康保健のデータベースを用いて、日中と夜間の騒音レベルと男性不妊の関係を調査しました。 その結果、夜間の騒音レベルが55デシベル以上の男性は、男性不妊と診断される可能性が14%も高いことが分かったのです。
55デシベルとは、WHO(世界保健機構)の騒音ガイドラインで「夜間に受けると健康被害が高頻度で生じる」と定められたレベルです。 このレベルの騒音を夜間に受けていると、相当数の住民が不快感や睡眠障害を訴え、ひどい場合には心疾患のリスクが高まるといわれています。
それだけ騒音は身体に悪影響を及ぼすため、男性不妊の原因にもなりかねないのです。

55デシベルの騒音とは?

55デシベルといわれても、どれぐらいの騒音なのか分からない方も多いでしょう。
簡単にご説明しますと、日常生活で静かだと感じるのは45デシベルほどです。そして静かなオフィスだと50デシベル、普通の会話や走る乗用車の中が60デシベルです。こう見ていくと55デシベルは、それほどうるさくないと思うでしょう。
夜間に工事中の音などが聞こえている場合は、55デシベルを超えている可能性が高いといえます。自宅から繁華街や工事現場が近い場合は、より注意する必要があります。

騒音による男性不妊を防ぐ環境を作るためには

・テレビや音楽をつけっぱなしにしない

たとえ静かな環境で暮らしていても、テレビや音楽をつけっぱなしにして寝ていると、騒音を受けている状況と同じになってしまいます。 寝る前までリラックスできる曲を聞くことは悪いことではありませんが、就寝中は消すようにしましょう。
なお、テレビは画面から出るブルーライトの影響で睡眠が妨げられるため、寝る1~2時間前までに切っておくことをおすすめします。

・耳栓を利用する

夜間に騒音が聞こえてきてしまう環境なら、耳栓を利用するのも1つの手です。
安眠のための耳栓を選ぶときは遮音性だけでなく、耳へのフィット感も大切です。違和感があると快適な睡眠を妨げる恐れがあるので、スポンジタイプやシリコン粘土タイプのものを試してみましょう。

騒音は女性の身体にも大きなストレスを与えます。 妊活をスムーズに進めていくためには、お互いが静かに眠れる環境を整えることが重要になってきます。 耳栓を使用したり、入眠しやすいように電子機器の使用を見直したりすることから始めてみてはいかがでしょうか。