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2016.06.30

適度に浴びるのも大切!? 紫外線と女性ホルモンの関係

美白やアンチエイジングをこころがけている人なら、紫外線を浴びることのデメリットをよくご存じでしょう。しかし、紫外線は人間の体に悪影響だけを及ぼすわけではありません。紫外線は、人間の体にどのようなメリットをもたらすのでしょうか? 知っておきたい紫外線との付き合い方についてご紹介します。

紫外線がもたらすメリットとは

紫外線が肌を老化させることや、肌の奥にある細胞を破壊することはよく知られています。日焼けをしたくない女性の中には、こまめに日焼け止めを塗り、日傘や帽子で紫外線のシャットアウトを試みている人はきっと多いことでしょう。もしかしたら「1分たりとも紫外線を浴びたくない!」と考えている人もいるかもしれませんね。しかし、人間が健康的に活動するためには、太陽の光を浴びる必要があります。
植物は太陽の光を受けて光合成し、生きていくために必要なエネルギーを合成しています。人間の体は太陽の光を浴びなくても、健康的な食生活さえしていれば生きるために必要なエネルギーを得ることができると考えがちです。しかし、皮膚に太陽の光を浴びることで得られるビタミンもあります。それは、必須栄養素のひとつであるビタミンDです。他の栄養素に比べ、ビタミンDを含む食品はそれほど多くないため、適度に日光浴をしてビタミンDの生産を促すことが健康のために必要なのです。ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収率が悪くなって骨や歯に影響が出たり、免疫力が低下するなどの悪影響があります。

紫外線は女性ホルモンの分泌を助ける

穏やかな天気の日に、温かい陽射しを浴びて心が安らいだ経験があるという人は多いと思います。明るい陽射しを浴びることは、人間の精神面にも良い影響を及ぼします。太陽の光を浴びると、うつ病の改善に役立つという研究データも存在します。
適度に日光浴をすると、女性ホルモンのエストロゲン分泌が活発になるといわれています。エストロゲンは加齢とともに分泌量が減少する傾向にあります。エストロゲンは女性が妊娠するために不可欠なホルモンで、女性らしい体つきを保つためにも必要です。適度な日光浴が、女性らしい魅力を作ることにつながるのです。

紫外線を浴びる部位や時間は?

紫外線をやみくもに浴びることは危険です。特に真夏の日中は熱中症になる危険性もあります。健康のために日光浴をするのであれば、朝陽を浴びることをおすすめします。
朝、目を覚ましたらすぐにカーテンを開けて朝日を浴びましょう。交感神経を活発にして神経を目覚めさせる効果が期待できます。可能なら、外に出て日光浴をするのもおすすめです。日焼け止めを塗っていない肌に10~15分程度、太陽の光を浴びましょう。衣類から露出している手の甲や足の甲だけでも構いません。
シャキッと目が覚めた状態で新しい一日を迎えることで、気持ちが明るく前向きになる相乗効果も期待できそうですね。